SDMには9つのステップが
提唱されています。
SDMでは、患者さんと医療者がお互いの情報を共有し、意思決定に至るための9つの過程(ステップ)が提唱されています1)。
【SDMの9つのステップ】1)
STEP1
意思決定の必要性を認識する
STEP2
意思決定の過程において、
対等なパートナーであることを認識する
STEP3
可能なすべての選択肢を
同等のものとして述べる
STEP4
選択肢の長所・短所の情報を交換する
STEP5
理解と期待を吟味する
STEP6
希望・意向を特定する
STEP7
選択肢と合意に向けて話し合う
STEP8
意思決定を共有する
STEP9
共有した意思決定の結果を評価する
時期を相談する
Kriston L, et al. Patient Educ Couns. 2010; 80: 94-9.
SDMのステップは、一方向に進むものではありません。患者さん、または医療者からの情報により一度経たステップに再度戻ることもあり、ステップの順番も入れ替わることもあります。
決まったステップを必ず守らなければならないのではなく、医療者が患者さんに尋ねるべき情報や、患者さんが医療者に伝えるべき情報を確認するために、このステップを役立てることが大切だとされています1)。
1)中山健夫. 薬局. 2018; 69: 2217-21.